多肉植物は乾燥に強く、過湿に弱い植物です
多肉植物は肉厚のふっくらとした葉や茎や根の中に貯水組織を持つ植物の総称です。多肉植物の自生地は主に熱帯や亜熱帯が多く、降水量も少なく雨季と乾季がはっきり分かれている砂漠地帯なども含まれます。そして、その自生地での長期間の乾燥や厳しい環境にも耐えて生きています。多肉植物が乾燥に強くこのような環境で生きられるのは、葉や茎や根の内部に貯水組織を発達させており、水分を蓄えておくことができるからです。
日本にもツメレンゲ、マンネングサ、ミセバヤなどの一部の品種が自生しています。
サボテンも多肉植物?サボテンと多肉植物の違いは?
サボテンもこの貯水組織を持つ多肉植物の中のひとつの科、【サボテン科】の植物に含まれるのですが、古くから多くの種類があり、【サボテン・多肉植物】などというふうに一般的には他の多肉植物とは分けて扱われています。
栽培方法についてはサボテンも多肉植物も大きな違いはなく、同様に育てられます。
サボテンと多肉植物の区別は、トゲのつけ根付近にあるアレオーレとも呼ばれる刺座(トゲザまたはシザ)という細かい綿毛で覆われた組織があるものがサボテン、(サボテンにはトゲのないものもありますが、トゲのないサボテンにも刺座があります。)
ないものは多肉植物というふうに刺座の有無で分けられています。
生育はゆっくり、過湿には弱い植物です
多肉植物の生育スピードはゆっくりです。そしてその貯水組織のはたらきのおかげで乾燥には強く、水やりの回数が少なくて済むのであまり手間もかからず楽に育てることができるのですが、過湿には弱い植物です。
そのため、植える鉢は苗よりも一回り大きいサイズほどの小さな鉢を選びます。小さな苗を大き過ぎる鉢に植えてしまうと土の量が多い分、土が乾くまでの時間がかかり過湿の状態になります。過湿に弱い多肉植物には、土の量も少ない小さな鉢を選んで植えましょう。
十分な水分を蓄えた多肉植物に水を多く与え過ぎると、ヒョロヒョロと細長く間延びしてしまう徒長(とちょう)や根腐れ、枯死の原因にもなります。
夏と冬の水分に注意しましょう
多肉植物の主な自生地は熱帯、亜熱帯、砂漠などの乾燥地帯なのですが、暑さや寒さに特別強いというわけではありません。耐寒性や耐暑性も品種により異なり、真夏や真冬は注意が必要です。
自生地の環境と大きく異なる日本で私たちが多肉植物を元気に育てるためには、夏の高温多湿による蒸れや冬の低温期の降霜(こうそう)による凍結など、傷みや枯死につながる危険を避ける必要があります。
真夏、真冬の【水】には十分気をつけましょう。
鉢の土が湿った状態で真夏の高温と日差しを浴びれば蒸れや葉やけを起こし、冬の低温に当たれば霜や凍結で傷んだり枯れたりします。
ただ、単に【高温】【低温】ということではなく、【高温や強い日差し+水分】【低温+水分】という状態になると傷んだり枯れてしまう原因になるため、真夏や真冬は特に雨に当てないように、また、置き場所にも十分気をつけましょう。
夏は蒸れや葉やけを防ぐために明るい日陰で育て、冬は霜や凍結を防ぐためにできるだけ日当たりのよい場所で育てます。
光の量 日当たりについて
多肉植物の多くの品種が日当たりのよい場所を好みます。弱光に耐えられる一部の品種を除き、真夏は明るい日陰、以外の季節は日当たりのよい場所で育てましょう。
冬は品種の耐寒性や栽培する地域により、室内での冬越しが必要な場合もありますが、戸外でも冬越しが可能な品種や地域での栽培であれば、室内で栽培するよりも一年中、戸外で育てたほうが健全に育てられます。
日当たりのよい場所を好む多くの品種にとって、植物を育てるための特別な設備などがない室内での栽培は光不足に陥りがちです。戸外とさほど変わらずに見える日当たりのよい窓辺などの場所でも、植物が必要とする光の量は戸外よりも少ないため徒長して軟弱になったり、徐々に弱って枯れてしまう原因にもなります。
過湿だけでなく、光不足もまた徒長の原因になります。
室内栽培は戸外栽培のように雨の心配をせずに済みますが、光不足を補うために少なくとも週の半分程度は日中、戸外で日光浴をさせましょう。
光の量以外にも温度や水分、空気、湿度にも注意が必要です。
室内では冷暖房器具の風が直接当たるような乾燥し過ぎる場所も避けて置き場所を選びましょう。
多肉植物を元気に育てるために
多肉植物の自生地の環境
多肉植物に限らず、植物を元気に育てるためには自生地の環境にできるだけ近づけてあげましょう。
多肉植物の自生地の環境は
- 日当たりのよい場所
- 風通しがよい場所
- 湿度が低い乾燥した環境
- 昼夜の気温の差が大きい(昼の高温、夜間の低温)
できるだけ多肉植物の自生地の環境に近づけて育てましょう
自生地と全く同じ環境を整えて育てるのは特別な設備などがないかぎりは難しいと思いますが、一般のご家庭でも多肉植物が好む環境にできるだけ近づけて育てることはできます。
上記の自生地の環境にできるだけ近づけて私たちが多肉植物を育てるためには
- 日当たりのよい場所(自生地と同様)
- 風通しがよい場所(自生地と同様)
- 雨の当たらない場所(自生地は湿度が低い乾燥した環境=戸外の湿度は変えられないので、雨の当たらない場所)
- 戸外栽培(自生地は昼の高温、夜間の低温=特別に調整しないかぎりは室内よりも戸外のほうが昼夜の気温の差が大きい)
戸外の雨の当たらない、日当たりと風通しがよい場所で育てましょう。
多肉植物を楽しみましょう
私は比較的温暖な千葉県で多肉植物を育てています。一年中戸外で栽培していますが春から夏の高温多湿、冬の低温乾燥という栽培環境は遠い外国を故郷にもつ多くの多肉植物たちにとってはそのままでは厳しく、注意が必要です。
自生地の環境を考慮すれば、日本での高温の梅雨時や寒い季節に【雨に当てないこと】【暑い時期には明るい日陰に移動させて管理する】などは多肉植物を無事に育てるためにとても大切なことです。
流通している多肉植物の生育型で最も多い春秋型の水やり頻度は夏と冬は月1回ほど、春と秋の生育期でも様子を見ながら10日~2週間に1度ほどの、とても少ない回数で済みます。
そして生育スピードはゆっくりで頻繁に植え替える必要もありません。多肉植物やサボテン以外の季節の草花などと比べると、作業も非常に少なくて済み楽に栽培できる植物です。
忙しくてあまり時間がない方や体力に自信がない、狭い場所しかない・・さまざまな理由で今は植物から遠ざかっていらっしゃる方々も多肉植物なら無理なく楽しく育てることができるのではないかと思います。
小さな鉢でコンパクトに、時間も手間もあまりかけずに育てることができる多肉植物は丈夫で一枚の葉から、挿し穂(カット苗)から同じ品種を簡単に殖やすことができます。
根のない挿し穂(カット苗)を自由に土に挿して植えられることからアレンジの幅も広く、寄せ植えやリース、タペストリーガーデンなど、根つきの植物では作ることができないさまざまなデザインが楽しめること、生育のスピードが遅いため、手間もかからずアレンジしたままの形やデザインをより長い間、保つことができることも大きな魅力です。
多肉植物をまだ育てたことがない方も、既に育てていらっしゃる方もお好きな皆さまはどなたでも☆このような多肉植物の特性を生かして作ることができる自由なアレンジを、できるだけ手抜きをしたい私と♪よろしければご一緒にお楽しみいただければ幸いです。
文章下手でわかりづらいこともあるのではないかと少し心配しておりますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。(^o^)